アメリカの不良娘・ベッキー Vol. 7

アメリカの不良娘・ベッキー 

トレーラーハウスへ向けて車を走らせながら 僕は一生懸命 言い訳を考えていた。

だけれども さっきのベッキーの

『Oh, it’s my husband………..』

といったのが頭にこびりついて離れないので 結局言い訳を思いつかずにレーラーハウスに到着してしまった。

『ちょっと煙草を買いに行ってくる』

といって出てから すでに2時間くらい経っていた。(汗)

『え~い! ままよ!』

『ただいま~』と何食わぬ顔でトレーラーハウスに入っていったら、もう全員それぞれの部屋に篭もっていて、リビングには誰もいなかった。

僕と違って皆さん勉強熱心なんです。(笑)
しかしこのもやもやとした気持ちを何とかせんと、今日寝られないな~と思いながら 斉さんの部屋のドアをノックした。

『お~。どうぞ~。』

『お~。ボンか。どうした?』
と笑顔で斉さん。 こういうときの斉さんの笑顔にはとっても救われる。

斉さんは新宿の歌舞伎町にスナックを2件も持っているらしい。
沖縄から立身出世を夢見て裸一貫で東京へ乗り込み、今のポジションを掴んだんだそうな。

だからとっても頼りになるお兄さんて感じです。(毛深いけど)

今まで一度も怒ったところ見たことないし。冒険大好きって感じで、好奇心旺盛の僕にいつもつきあってくれてます。

『実はね。…. 』 かくかくしかじか…

インポの坪井さんとの一件、ベッキーの旦那の件、ラブレターの件やらを話した。

斉さんは僕の話を聞きながら

『ひっひっひっ』 とか 『かっかっかっ』 とか腹をかかえて笑い転げていた。

こちとら真剣なんですぜ! おっさん!

『ま~、とりあえず目上の先輩を立ててあげたんだから、よし! 感心感心。』

『インポの男を立ててあげたんだから、感謝されんじゃね~の?』 (笑) 『けっけっけっ』(笑)

って 独りで受けてます。

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